闇金の嫌がらせ

知り合いのAが闇金からお金を借りて、約束の日に返済も連絡もしなかった。
すると、その日の15時過ぎからAのスマホは鳴りっぱなしになり、それでも図太いAは知らぬ顔をしていた。

ところが、翌日の夜、頼んでもいないピザが10枚も届けられた。
「ご注文のピザをお持ちしました。お会計は2万3千円になります」と言われ、Aとピザ屋はちょっとしたトラブルになった。

そして、翌日、今度は宅配寿司が大量に届いた。ここでも宅配寿司屋とトラブルが起き、その翌日には葬儀用の生花が送り付けられ、ここでもちょっとした騒動になった。
闇金の仕業だと悟ったAは、それでも無視を決め込んだ。

「このまま放置しておくと、大変なことになるかもよ。弁護士へ依頼するなり、警察へ相談するなりした方がいいんじゃないか?!」と忠告した。

「もうしばらく様子を見る…」とAは行動を起こさなかった。

闇金が次に打った手口は、Aの勤務先への恐喝的な電話とFAX攻撃だった。

「お前んとこのAに金を貸したのに返さねえんだよ!お前の会社は、そんな人間を雇っているのかぁ!?社員の落ち度は、会社の落ち度だろ!Aに代わって、会社が金を払え…」とまくし立てた挙げ句、“金を返せ!”と書かれたFAXを100枚も送り付けてきたという。

おかげでAは上司から呼びつけられ、厳しい叱責を受けた後に「早急に解決できなければ解雇せざるを得ない」と通告されてしまったのだ。

さすがに顔色を変えたAは、「どうしよう…」と泣きついてきた。

「もう、個人の力じゃ解決できないから」と闇金に強い弁護士を紹介してあげることにした。

安易に闇金へ手を出してはいけないんだと、あらためて痛感した。